世界設定:ガイアとテラ
ふたつの星
- ガイア:FF9の舞台となる星。魔法よりも機械が中心になりつつある文明を持つが、文明はまだ一部の地域にしかない若い星。
- テラ:高度に発達した魔法文明の世界。テラの民は「融合」という究極の魔法の技によって永遠の生を手に入れていた。現在のテラの民は、管理者であるガーランドにすべてをまかせ、融合が終わって目覚める日を待って眠りについている。
クリスタルと魂の循環
クリスタルは星の中心にあって、魂の循環をつかさどる存在。クリスタルが魂を送り出すことで生物が生まれ、生物が死ぬと、生前の記憶をともなった魂がクリスタルに還る。 クリスタルはその記憶を蓄積することで成長し、より複雑な精神を持つ生物の発生をうながす。成長とともに輝きを増し、星を豊かにしていく。
記憶を蓄積しつづけた果てに、循環による変化がもたらされなくなると、クリスタルの成長は止まって星の衰退を引き起こし、老いたクリスタルは星とともに宇宙に還る。 ガイアのクリスタルは青い輝きを、テラのクリスタルは赤い輝きを持つ。
融合と、その失敗
融合は、テラの民の暮らす星のクリスタルが老いたときに行われる。高度な精神を持つ生物の活動がない幼い星を探し、その幼い星の無垢なクリスタルを強制的に取りこんで、魂の循環をテラのものにしてしまう技。
無垢なクリスタルを持つ幼い星が見つからず、行き詰まったガーランドは、若い星ガイアを選んで融合をはかった。しかしガイアのクリスタルは無垢ではなかったために反発が生じ、当時のガイア文明が完全に壊滅するほどの大変動が起こって地表は荒廃した。 生物・自然ともに中途半端に終わった融合は多くの亜人種を生み、いくつかのテラの施設をガイアの地表に残したまま、テラそのものはガイアの内部に移った。テラの月はまったく融合せずに取り残されたため、ガイアはもともとあった月と合わせてふたつの月を持つようになった。 ガーランドは荒廃した自然の回復を促すため、テラの魔法樹「イーファ」をガイアに移植した。これが約5000年前の出来事。
イーファの樹
- 星の地表に根を伸ばし、星の内部に幹を成長させていくテラの魔法樹。地表に出ている部分は実は根で、幹の真裏に根の集合体がある。
- 地表に伸ばした根には大地を安定させる効果があり、星の中心のクリスタルまで伸びる幹には魂の循環を制御する効果がある。イーファがガイアの大地を安定させたのは3000年前。
- ガーランドはテラの民を復活させる時期がきたと判断し、ジェノムの創造に取りかかった。
ジェノムと魂の精製
- ジェノムは、融合が終わって復活するテラの民の魂を宿す器として創り出される生命体。ガイアとテラの融合では、それまでの融合と異なり、器として不適合な、生命として貧弱なジェノムしか生まれなかった。
- ガイアのクリスタルにはすでに記憶を持つ魂の循環があったため完全な融合ができず、ほぼ同じ位相に存在することになったテラのクリスタルの循環が加わって、ふたつの循環が存在することになった。ガイアの循環は太く勢いのある流れで、細く静かなテラの循環は優位に立てない。
- ガーランドはイーファを使ってガイアの魂がクリスタルに還るのをせき止め、新たな魂が生まれないようにしてガイアの魂の消滅をはかり、テラの魂だけが循環する世界を作ろうとした。それでもテラの循環は衰える一方だった。原因は、融合のさいにガイアの魂に重なったテラの魂がガイアのパワーに負けて取りこまれ、ガイアの循環に乗るようになっていたこと。
- そこでイーファの根元にソウルディバイダーが据えられた。イーファがガイアのものとしてはじいた魂を送りこむと、精製してテラの因子だけを取り出す。精製されたテラの因子を循環にもどしたのち、残ったガイアの因子を、もっとも進んだ文化を持つ大陸にイーファの根を通じて送りこみはじめた。これが1000年前の出来事で、「霧」が発生し、争いごとの頻発する大陸が生まれた原因。
霧と戦争
- 根を通じて送りこまれたガイアの魂は、大陸を覆う「霧」となった。むき出しの魂には、他の生物の理性のたがをゆるませ本能的にさせる効果がある。人々は霧の不穏な気配からのがれるように高地へ活動の場を移した(霧の下に居つづけた種族もあった)。
- それでも大陸の争いごとは絶えず、小国が誕生しては滅ぶことがくり返された。戦争は多くの死者を生み、クリスタルに還る魂が増える。ガーランドのもくろみどおり、テラの魂は集まるようになった。
- だがあるときを境に戦争が起こらなくなった。一国が開発した、霧を利用して飛ぶ乗り物が他国を圧倒したためとガーランドは推察した。そこで、当時誕生した強い意志を持つジェノムをガイアに遣わし、ふたたび戦乱を引き起こさせることを考えた。そのジェノムがクジャ。
クジャとジタン
- クジャは、よりよいジェノムを生み出すための試行の過程で偶然生まれた、器としては余計な強い意志を持つジェノム。ガーランドは廃棄する前にガイアへ遣わし、戦乱を起こさせるコマとして活かすことにした。クジャを送り出したのち、ガーランドはガイアを乱す能力を持つジェノムを、はじめから見定めて創り出すことにした。
- ジタンは、クジャと違って子どもの状態で創り出された、トランス能力を備えるジェノム。子どもの状態で創られたのは学習とともに成長させるための処遇で、トランス能力を備えることは豊かな感情を持つことを意味する。すべてがクジャの上位にあった。
- ジタンの存在が許せなかったクジャは、ガーランドの目を盗んでジタンをガイアに捨てた。ガーランドはクジャにテラへの出入りを禁じることで、最終的にはその行為を容認した。それほどまでにガーランドは魂を必要としていた。
- 融合は、対象のクリスタルの循環を完全に奪ったとき(ガイアのクリスタルの青い輝きがテラの赤い輝きに変わったとき)に完成する。しかしテラ界はガイアの青い光に包まれており、ガーランドはガイアを一気に滅ぼす行動には移れず、徐々に流れを変えるためにクジャを生かしていた。
召喚獣と召喚士の集落
- 召喚獣は、クリスタルから生まれてクリスタルを守る高エネルギー体で、クリスタルに蓄積された記憶が具現化した存在。数や能力はクリスタルのパワーに左右されるため、テラの老いたクリスタルから生まれる召喚獣では、ガイアの召喚獣に太刀打ちできない。
- 500年前、霧の大陸のとある王国で強大な召喚獣が呼び出された。ガーランドにとっても驚くべき力を持つその召喚獣は術者の手を離れて暴走し、あたり一帯を壊滅させた。呼び出した者たちはその召喚獣を封印して行方をくらました。この召喚獣アレクサンダーは、いまもアレクサンドリア王国に眠る。
- ガーランドは10年前に再び同様の高エネルギー反応を感知し、ガイアの地脈の交わるところで、召喚獣との交感を行える種族を発見した。テラを脅かすほどの力はまだなかったが、彼らの行く先を危険視したガーランドはクジャに指示し、その集落を滅ぼした。
- クジャは、ガーランドの指示で滅ぼした集落で行われていたことに興味を持ち、やがて召喚獣の存在を知って、500年前にアレクサンドリアで起きた事件に行き着く。そして黒魔道士という手みやげを持って、時の女王ブラネに取り入った。
黒魔道士・霧の魔獣・銀竜
- 黒魔道士は、霧をもとに生み出された、ジェノムと対をなす存在。テラの因子をもとに生み出されたのがジェノム、ガイアの因子をもとに生み出されたのが黒魔道士。
- ジェノムと同じく本来は感情の抑制された存在だが、強烈な環境(戦争)の中で過ごした結果、個体差が生じた。
- 霧の魔獣と銀竜も対になっていて、それぞれガイアの因子・テラの因子から創り出されている。
ふたつの月と輝く島
- テラがガイアに融合を仕掛けて失敗したとき、部分的には重なったが重ならない部分も残った。月はそのひとつで、以降ガイアには、もともとあった青い月とテラの赤い月のふたつが周回している。
- 月の輝く色は、星の真の輝きであるクリスタルの光を受けたもの(ガイアは青、テラは赤)。現実の月と違って満ち欠けせず、つねに円い。テラのクリスタルはガイアの輝きに劣るため、ガイアの月がテラの月より手前にある状態で接近すると、裏になる部分が影になる。
- ふたつの月は決まった軌道を周回していて、16日ごとに重なった状態を迎え、前面に見える月が青と赤で入れかわる。ガイアの月がうしろにまわっても、輝きが強いため見える。
- エスト・ガザの住人が信仰の対象としている「輝く島」の光は、ガイアとテラをつないでいる次元の狭間からクリスタルの輝きがもれたもの。テラへ出入りするためのゲートが開くとき、その輝きは最大になる。